トレーラーハウスのメリット・デメリット

トレーラーハウスのメリット・デメリット

前回の記事では、「トレーラーハウスの基礎知識」についてまとめました。
今回は「トレーラーハウスの定義と、メリット・デメリット」についてまとめます。


「モービル・ホーム」「ハウス・トレーラー」「トレーラー・ホーム」「タイニーハウス」など……

トレーラーハウスを指す言葉として、さまざまな表現があります。
日本では、「トレーラーハウス」という表現が国土交通省としても定義されていることから、最も一般的になっています。

トレーラーハウスがよく比較されるのは、「キャンピングカー」です。
トレーラーハウスもキャンピングカーも、車両ナンバーが付いているという点では、法律上は「車両」という扱いになっています。
キャンピングカーは、エンジンがある「自走式」です。それに対して、トレーラーハウスは「被牽引車両」であり、自走ができません。
その他の違いに関しては、「トレーラーハウスとは」をご覧ください。

ここからは、トレーラーハウスの定義と、メリット・デメリットについてまとめます。

目次

1.トレーラーハウスの定義

一般社団法人 日本トレーラーハウス協会では、トレーラーハウスは下記のように定義されています。

「随時かつ任意な移動性を確保するために、下記の3つの条件が実現されている」もの

  • 一定期間定置で使用し、必要に応じて工具を用いずにライフライン等を着脱できること。

  • 階段やベランダ等をトレーラーハウス側に固定させたり、トレーラーハウスの移動を妨げる柵や塀を用いたりする事なく、設置地から公道に至るまでの移動経路が確保されていること。

  • 牽引して(自走式でなく)支障なく道路を運搬移動できること。

つまり、車両として認定されるためには、ナンバーを取得する、牽引できるという、車両単体での状態のみを見ればよいというのでは不十分で、設置されている状態が非常に重要であることがわかります。これを逸脱して設置した時点でトレーラーハウスではなくなるということでもありますので、気を付けたいですね。

車両でなくなると、法律上、以下のいずれかで解釈されます。
 A:建築確認申請を取得して「建築物」となる
 B:建築確認申請を取得しない場合は、法律上は違法設置物となる

トレーラーハウスの車内では、人が生活することができるため、居住空間としてみなされますが、正常な状態では、任意・随時に移動できる状態を保っており、期間限定での設置であることから、建築物ではなく車両とされています。しかし、その状態を保っていなければ、違法となってしまいますので、適法な状態を維持することが非常に重要となります。

また、トレーラーハウスには2種類あり、簡単に書くと、「ナンバー付き車両」と「ナンバーなし車両」に大別されます。ナンバー付き/なしの線引きは、「車幅2500mm、車高3800mm、車長12000mm」というサイズで、それを超えないものをナンバー付き車両とすることができることとなっています。

2. トレーラーハウスのメリット

トレーラーハウスには下記のようなメリットがあります。

(1) 車両のため、建築確認申請が不要
(2) 空いている土地で事業に活用
(3) いつでも場所を移動することが可能
(4) 短期間の償却期間(4年~)
(5) 工場製作のため、品質確保が安心、価格がよめる
(6) 現地工事が少なく、負担軽減

※自治体の見解によっては建築確認が必要となる可能性があり、建築物となった場合は耐用年数が変わります。自治体によって見解が変わる可能性があるため、設置前の確認が必要です。候補地の確認からご相談いただけます。

特に、(1)(2)(3)を統合的に考えると、時限的な事業との親和性が高く、また、事業撤退時の売却を見据えた投資を検討することができるようになります。

また、(4)償却期間が短いため、投資家や収益力のある事業会社にとっては魅力的な投資商品にもなり得ます。

(5)(6)は、建設関係者にとっては、嬉しい点でもあります。一般的な建設の現場管理では、品質確保や自分のイメージしているものとの仕上がりの差異を少なくすることが非常に大変な作業ですが、トレーラーハウスは工場で製造して現地に設置されるため、その差異が極小であり、品質が安定していることは、大きなメリットです。

3. トレーラーハウスのデメリット

逆に、トレーラーハウスのデメリットは下記があります。

(1) サイズに制限がある
(2) トレーラーシャーシが製造できる事業者が限られている

トレーラーシャーシ(車台)の上にハウス(空間)を載せたものが「トレーラーハウス」です。そのためシャーシのサイズに依存します。日本国内では、幅約2.5m、長さ11.0mが最大サイズとなっています。

また、このシャーシは製造できる工場が限られており、大量生産が難しい現状があります。しかし弊社では独自に製造できる工場と連携しており生産体制を確保しています。


お読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

勝呂 祐介のアバター 勝呂 祐介 CMO/一級建築士

株式会社エリアノ CMO(Chief Marketing Officer)、MA・設計担当。一級建築士、MBA(グロービス経営大学院)。1982年東京都生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒、同大学院理工学研究科建築学専攻修了。株式会社久米設計で6年間、医療福祉設計部で病院・介護施設の設計に従事し、中国・重慶の新興都市開発や千葉県の養護老人ホーム設計に携わる。その後、株式会社ユカリア(旧キャピタルメディカ)介護事業部で介護施設の立ち上げ・開発、株式会社プランテックで建築と戦略を掛け合わせたコンサルティングを担当しプリンシパルを務めた。2019年、鳥海・武田とともにエリアノを共同創業(創業時は代表取締役、のち共同代表CRO、2024年よりCMO)。トレーラーハウス「スタイルキャビン®」の企画・デザインを統括し、「佐渡風流〜nagomi〜」(2024年8月開業、旧・沢根小学校グラウンド跡地)では配置設計・デザイン設計・製造管理・家具備品調達・外構計画を手がけた。2020年からnoteでトレーラーハウスのコラムを執筆。

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